高砂商工では、耐震改修工事等で主に用いられる「あと施工アンカー工法」について、
永年にわたり培ってきたノウハウから安心で確実な施工を提供いたします。
あと施工アンカーには、大きく分類して(1)金属系アンカー、(2)接着系アンカー、 (3)その他アンカー に分けられます。 その違いは主としてアンカーの固着原理の違いによるもので、金属系アンカーはアンカーがクサビとなり機械的に躯体に固着するもので、接着系アンカーは接着剤が躯体と鉄筋を化学的に接合し固着するものをいいます。接着剤や打ち込みの方法にも種類があり、接着剤には「カプセル型」や「注入型」が用いられています。
準備 | 労務・安全衛生等に関する管理書類の提出、施工方法の打合せ、設計図書及びアンカー設置詳細図の準備確認、作業用足場の確認。 |
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躯体調査 | あと施工アンカーを打込み施工をする箇所の既存躯体状況を目視調査を行い不具合(ひび割れ、じゃんか等)な箇所があれば、管理者とその対応を協議する。また、鉄筋探査機による埋設物調査の計画の場合には、調査を実施します。 |
アンカー位置墨出し | アンカー設置詳細図に基きアンカーのピッチをマーキングします。 |
材料搬入 | 接着系アンカー材、アンカーボルトの現場搬入 |
材料検査 | 搬入された材料の種類及び数量を確認します。
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穿孔機器の検査 | |
穿孔作業 | 予めドリルビットに穿孔長をビニールテープ等でマーキングを行い、所定の深さで穿孔します。
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孔内清掃 | 清掃作業はアンカーの固着力を左右する大事な作業なので念入りに行う。 手順としては ①集塵機・ブロワーを使用し孔内と孔周りの切粉を除去 ②ワイヤーブラシで孔壁のブラシがけを行い ③再び、孔内に残った切粉を取り除く。 以上の要領で清掃を行う。
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接着系アンカー充填 | 接着系アンカー材を充填し、打込みの準備を整える。尚、上向き施工時はアンカー材が落下する恐れもあるのでくさび等の落下防止策と足場の養生を行う。
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アンカー筋のマーキング アンカー筋打込 |
所定の埋込長を確保するよう、アンカー筋にマーキングを行う。 アンカー筋に回転・打撃を与えながら一定の速度で、マーキングが施工面に達するまでアンカー筋を打ち込む。
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硬化養生 | 所定の硬化時間内はアンカー筋を動かさない。
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アンカー筋台直し | 接着系アンカーの硬化後、止む無く斜めに打込みしたアンカー筋の台直しを行う。 |
打音試験・引抜き試験 | テストハンマーによる打音試験。油圧ジャッキによるアンカー引抜き試験(非破壊試験)を行う。 |
片付け・清掃 | 機材等、作業場周りの後片付け整理整頓作業 |
報告書類の提出 | 引抜き試験結果報告書、材料証明書、出荷証明書等の提出 |
アンカーの穿孔は一般的に、コンクリートに対し打撃と回転を与え穿孔していく、ハンマードリルによる穿孔、削岩機による穿孔などがあげられますが、環境意識が高まる近年の工事では騒音・振動トラブルや粉塵飛散による環境汚染のトラブルが深刻化しております。
そのような懸念のある工事について、振動・騒音を低減する低振動・低騒音コアドリル穿孔法(サイレント工法)、粉塵の飛散を低減する吸塵ビット穿孔などをご提案いたします。
耐震補強工事におけるあと施工アンカーの施工上のトラブルとして、SRC造の建物に補強を行う際、ドリルが既存躯体のH鋼フランジに干渉し、所定の埋込深さを確保できないトラブルが挙げられます。
ディスクシアキーは、飛島建設(株)様、(株)大本組様、サンコーテクノ(株)様、3社共同開発の製品で、上記事例のように短い埋込深さでも、低いコンクリート強度でも十分な強度を発揮し、コアドリルによる穿孔で静かに施工できる製品です。
高砂商工では、ディスクシアキーの施工代理店として本アンカーの施工を行っております。
ディスクシアキーの外観 | 工法概略図 |
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※画像は株式会社E&CS様より引用
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